肉叢(読み)ししむら

精選版 日本国語大辞典 「肉叢」の意味・読み・例文・類語

しし‐むら【肉叢】

〘名〙
一片の肉のかたまり。肉塊
霊異記(810‐824)下「懐妊して、〈略〉一つの肉団(シシムラ)を産み生す〈真福寺本訓釈 肉団 シシム良 下音断〉」
※天草本伊曾保(1593)犬が肉を含んだ事「アル イヌ xiximurauo(シシムラヲ) フクンデ カワヲ ワタルニ」
身体肉体
御伽草子・ささやき竹(室町末)「にぐる女のししむらうるはしきはとらへて」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「肉叢」の意味・読み・例文・類語

しし‐むら【×叢】

肉のかたまり。肉塊。また、肉体。
「血をすすり―を尽すとも」〈一葉・別れ霜〉
[類語]たい身体しんたい肉体体躯たいく図体ずうたい肢体したい五体ごたい全身満身総身そうしん・そうみ人身じんしん人体生体ボディー肉塊骨身

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