聖賢(読み)せいけん

精選版 日本国語大辞典 「聖賢」の意味・読み・例文・類語

せい‐けん【聖賢】

〘名〙
聖人賢人。また、知徳の最もすぐれた人。賢聖(けんじょう・けんせい)
※菅家文草(900頃)五・酒「閑亭開酒甕、始覚聖賢心」
※応永本論語抄(1420)学而第一「聖賢の言は迫切にはなきほどに、乎の字にてのびのびときこゆる也」 〔易経‐鼎卦〕
② (清酒を聖人、濁酒を賢人というところから) 清酒と濁酒。
※本朝文粋(1060頃)八・消酒雪中天詩序〈藤原篤茂〉「王無功郷。只恨聖賢之無一レ意」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「聖賢」の意味・読み・例文・類語

せい‐けん【聖賢】

聖人と賢人。また、知識人格にすぐれた人物。「聖賢の道に学ぶ」
《清酒を聖人、濁酒を賢人というところから》清酒と濁酒。
[類語]聖人聖者聖女聖哲ひじり四聖君子仁者生き仏生き神

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

普及版 字通 「聖賢」の読み・字形・画数・意味

【聖賢】せいけん

聖人と賢人。唐・李白〔将進酒〕詩 古來賢、皆寂(せきばく) 惟だ飮むのみ、其の名を留むる

字通「聖」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「聖賢」の解説

聖賢 しょうけん

1083-1147 平安時代後期の僧。
永保3年生まれ。真言宗嘉承(かじょう)3年醍醐寺(だいごじ)三宝院勝覚に灌頂(かんじょう)をうけ,のち同寺に金剛王院を創建した。この流れを金剛王院流とよび,小野六流のひとつにかぞえられる。久安3年1月4日死去。65歳。法名ははじめ賢仁。字(あざな)は三密坊。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

今日のキーワード

青天の霹靂

《陸游「九月四日鶏未鳴起作」から。晴れ渡った空に突然起こる雷の意》急に起きる変動・大事件。また、突然うけた衝撃。[補説]「晴天の霹靂」と書くのは誤り。[類語]突発的・発作的・反射的・突然・ひょっこり・...

青天の霹靂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android