耳根(読み)にこん

精選版 日本国語大辞典 「耳根」の意味・読み・例文・類語

に‐こん【耳根】

〘名〙 (「に」は「耳」の呉音) 耳。また、聴覚仏教では、五根一つ。じこん。
菅家文草(900頃)二・仁和元年八月十五日、行幸神泉苑「無野醸添顔色、不伶簫報耳根
※米沢本沙石集(1283)二「観音、昔、耳根(ニコン)得道として、此の界の能化(のうけ)に御(ましま)す」

じ‐こん【耳根】

〘名〙 耳。また、聴覚。にこん。
※羅山先生詩集(1662)二二・除夜「爆竹声高驚耳根、猶如敲朴毎囂喧」 〔水滸伝‐第五回〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

青天の霹靂

《陸游「九月四日鶏未鳴起作」から。晴れ渡った空に突然起こる雷の意》急に起きる変動・大事件。また、突然うけた衝撃。[補説]「晴天の霹靂」と書くのは誤り。[類語]突発的・発作的・反射的・突然・ひょっこり・...

青天の霹靂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android