而して(読み)シコウシテ

デジタル大辞泉 「而して」の意味・読み・例文・類語

しこう‐し‐て〔しかう‐〕【×而して】

[接]中世には「しこうじて」とも》前文で述べた事柄に並べて、あるいは付け加えて、別の事柄を述べるときに用いる。そうして。それに加えて。
「水は台所より外には無い。―台所は二階には附いていない」〈二葉亭浮雲
[補説]もと、漢文訓読系の文章の中で用いられた。「しかくして」あるいは「しかして」の音変化か。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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