老蘇(読み)おいそ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「老蘇」の意味・わかりやすい解説

老蘇
おいそ

滋賀県中央部、近江八幡市(おうみはちまんし)安土町東老蘇(あづちちょうひがしおいそ)、同西老蘇の一帯中山道(なかせんどう)の宿場町。国道8号が通じる。東老蘇の「老蘇森」(国指定史跡)は、第7代孝霊(こうれい)天皇のとき石辺大連(いそべのおおむらじ)が湿地スギマツヒノキなどを植えたら大森林になったといういわれのある森。ホトトギス名所でもあり、古来、歌にもよく詠まれている。森の中には式内社の奥石(おいそ)神社がある。

高橋誠一

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「老蘇」の意味・わかりやすい解説

老蘇
おいそ

滋賀県中部,近江八幡市東部の地区。1889年老蘇村として成立。1954年安土村と合体して安土町となり,2010年近江八幡市と合体。平安時代から歌枕として有名。中山道の宿場町。式内社である奥石神社(おいそじんじゃ)のある老蘇森(おいそのもり)は国の史跡に指定されている。

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