老体(読み)ろうたい

精選版 日本国語大辞典 「老体」の意味・読み・例文・類語

ろう‐たい ラウ‥【老体】

〘名〙
① 年をとった体。老人の身。老躯。また、老人。としより。
名語記(1275)六「人の身にも老躰となればいでくるしは、如何」 〔李夢陽‐限韻贈黄子詩〕
② (「ご老体」の形で用いて) 老人を敬っていう語。
※歌舞伎・芽出柳緑翠松前(1883)五幕「当時お旗本のお仲間でも、肝煎とか御老体とか尊敬される旦那さまを」
能楽で、登場人物基礎となる三体(老体・女体・軍体)の一つ。老人の風体

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デジタル大辞泉 「老体」の意味・読み・例文・類語

ろう‐たい〔ラウ‐〕【老体】

年とったからだ。老身老躯ろうく。また、老人。年寄り。「老体をいたわる」
(「老体」の形で)老人を敬っていう語。「ご老体においでを願う」
能の三体の一。老人の風姿
[類語]老躯老身老骨年寄り老人隠居ロートル・年配者・高齢者老いシニア老いぼれ長老老輩

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