羽客(読み)ウカク

デジタル大辞泉 「羽客」の意味・読み・例文・類語

う‐かく【羽客】

神仙となって空をとべるようになった人。仙人仙客
「―は霞に乗りて至り、仙人は月をもてあそぶ」〈宴曲集・四〉

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精選版 日本国語大辞典 「羽客」の意味・読み・例文・類語

う‐かく【羽客】

〘名〙
① 神仙と化して、空を飛ぶことができるようになった人。仙人。仙客。やまびと。
文華秀麗集(818)上・秋山作〈朝野鹿取〉「羽客裳斑蜺気度、隠人帯緑女蘿懸」 〔竹杖賦〕
道教を修めた人。道士。〔書言故事‐道教類〕
③ 一定の場所に落ち着かないで、諸方を遊びまわる遊客をしゃれていう語。
洒落本・異素六帖(1757)「初会切りの客。羽客(ウカク)笙歌此地違〈略〉羽客(ウカク)はねがはへてとびありくきゃく也」

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普及版 字通 「羽客」の読み・字形・画数・意味

【羽客】うきやく

仙人。道士。唐・李白王右軍〕詩 右軍(羲之)本(もと)眞 灑、風塵を出づ 山陰客にひ 此の鵝(あひる)を好むのを愛す

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