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羽子板を売る市。東京では現在、12月15日の深川不動の市が初めで、17~19日の浅草、ついで神田明神、芝愛宕(あたご)、湯島天神、薬研堀(やげんぼり)の市、最後にあちこちの通りに立つのをベタ市とよぶ。浅草の市が景気を象徴するといって力を入れる。元禄(げんろく)年間(1688~1704)には12月26日から30日まで、破魔弓(はまゆみ)とともに売られ、市は『江戸惣鹿子(えどそうがのこ)』に、「中橋、尾張(おわり)町一丁目、十間棚(だな)、神明前、糀(こうじ)町四丁目、浅草かや町」と書かれており、雛(ひな)市、のぼり市と同じ場所に立った。そして市とはいわず羽子板売りとよんだ。京都では四条、新京極などが有名だが、現在では各地とも百貨店の催しが盛大になっている。羽子板は毬杖(ぎっちょう)から変化したといわれ、古くは左義長(さぎちょう)焼きの絵を描いたものが多かった。
[田原 久]
敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...
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