義強(読み)ギゴワ

デジタル大辞泉 「義強」の意味・読み・例文・類語

ぎ‐ごわ〔‐ごは〕【義強】

[形動][文][ナリ]強情で、なかなか自分意志をまげないさま。頑固。
「―な片意地な処もおあんなすって」〈紅葉金色夜叉
[類語]かたくないこじ意地っ張り片意地強情業突く張り強情っ張り頑固頑強頑迷一徹石頭気難しい意地になる意地を張る我を張る梃子でも動かない

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精選版 日本国語大辞典 「義強」の意味・読み・例文・類語

ぎ‐ごわ ‥ごは【義強】

〘名〙 (形動) (「ぎこわ」とも)
① 頑固に自分の意志をまげないこと。強情なこと。また、そのさま。〔文明本節用集(室町中)〕
※洒落本・金枕遊女相談(1772‐81頃)「泥酔客(なまよひきゃく)はぎごはなり。聞分なし」
② 円滑でないこと。ごつごつしていること。また、そのさま。
浮世草子・風流茶人気質(1770)一「むっくりと見せんと気を付くる程ぎこわに見ゆる手くさり」

ぎ‐づよ・い【義強】

〘形口〙 信義を守る心が強い。義理がたい。
滑稽本浮世床(1813‐23)初「御当地のお人様は義強(ギヅヨ)うてトット人気(じんき)が勇しいナ」

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