義兵運動(読み)ぎへいうんどう

精選版 日本国語大辞典 「義兵運動」の意味・読み・例文・類語

ぎへい‐うんどう【義兵運動】

〘名〙 日清戦争後から韓国併合前後までの、朝鮮民衆による反日武装闘争。

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デジタル大辞泉 「義兵運動」の意味・読み・例文・類語

ぎへい‐うんどう【義兵運動】

日清戦争後から韓国併合前後までの朝鮮民衆による反日武装闘争。とりわけ1907年の日本統監府による韓国軍隊解散をきっかけに運動は全国的規模で激化。日本は大規模な部隊を送り鎮圧にあたった。

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山川 日本史小辞典 改訂新版 「義兵運動」の解説

義兵運動
ぎへいうんどう

日本の侵略に対する朝鮮在野勢力による武装闘争。初期義兵は日清戦争以後の日本の内政干渉背景とし,直接には1895年(明治28)の閔妃(びんひ)殺害事件や断髪令などを契機としておこった。96年国王高宗(こうそう)がロシア公使館に脱出し,日本勢力が後退したため解散した。後期義兵は日本の韓国保護国化を契機としておこり,1907年に韓国軍の解散によって戦闘力が強化されると,全国に拡大した。初期義兵が儒者中心であるのに対し,後期義兵は軍隊出身者中心であった。日本軍は焦土戦術などで弾圧し,09年には大規模な掃討を行い勢力を衰退させた。義兵はやがて中国東北部に移動してゆく。

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旺文社日本史事典 三訂版 「義兵運動」の解説

義兵運動
ぎへいうんどう

19世紀末〜20世紀初頭にかけておこった朝鮮民衆の抗日武力行使闘争
日清戦争(1894〜95)から韓国併合(1910)前後にかけて展開し,時を追って大規模化した。ことに1907年の第3次日韓協約で解散させられた軍隊の武力闘争を中心に全国的に拡大し,さまざまな階層を含む広汎な反日運動となった。'09年以後は勢いが衰えはじめ,'14年ごろにはだいたい鎮定された。

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