日本大百科全書(ニッポニカ) 「美里(三重県)」の意味・わかりやすい解説
美里(三重県)
みさと
三重県中北部、安芸郡(あげぐん)にあった旧村名(美里村(むら))。現在は津市の北西部を占める一地区。布引(ぬのびき)山地の東麓(とうろく)、長野川と穴倉(あなくら)川の上流域に開けた地域で、1954年(昭和29)辰水(たつみず)、高宮、長野の3村が合併して成立。2006年(平成18)久居(ひさい)市などとともに津市に合併。中心集落は三郷(みさと)。区域の約75%が山林で、米作、野菜栽培、畜産などが行われる。津市の市街地と伊賀市を結ぶ国道163号が通じ、津市の中心地区までバスで約30分の距離にあり、通勤兼業農家が多い。特産品に梅ジャム、タケノコの缶詰などがある。西の布引山地笠取(かさとり)山一帯は美里高原とよばれ、室生赤目青山国定公園(むろうあかめあおやまこくていこうえん)の一部。長野氏城跡は南北朝時代の山城(やまじろ)で国指定史跡。
[伊藤達雄]
『『美里村史』全2巻(1994・美里村)』
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