美津島[町](読み)みつしま

百科事典マイペディア 「美津島[町]」の意味・わかりやすい解説

美津島[町]【みつしま】

長崎県下県(しもあがた)郡,対馬中部の旧町。浅茅(あそう)湾沿岸を占め,東の大船越と西の万関(まんぜき)瀬戸対馬海峡朝鮮海峡をつなぐ。出入に富む沈降海岸壱岐(いき)対馬国定公園中屈指の景勝地。古代には朝鮮式山城とされる金田城が築かれ,中世には応永の外寇があった。江戸時代には捕鯨の基地としても知られ,幕末には対馬事件が起きている。主集落【け】知(けち)は中世の阿比留氏の本拠地で,第2次大戦前は対馬要塞(ようさい)の軍都,竹敷は海軍の要港であった。真珠養殖が盛ん。万関瀬戸に万関橋がかかり,大船越西部に対馬空港がある。2004年3月下県郡厳原町,豊玉町,上県郡町,上県町,上対馬町と合併し,対馬市となる。120.06km2。8619人(2003)。
→関連項目金田城

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