羅陵王・蘭陵王(読み)らりょうおう

精選版 日本国語大辞典 「羅陵王・蘭陵王」の意味・読み・例文・類語

らりょうおう ラリョウワウ【羅陵王・蘭陵王】

雅楽曲名唐楽壱越調双調にある曲。舞があり、その時には壱越調の曲が奏される。左舞の走舞で右舞納蘇利(なそり)と番(つがい)にして舞われ、舞楽では親しみやすい曲である。舞の場合は「陵王」と表記されることが多く、また、羅陵王蘭陵王・陵王と楽譜の曲名に書かれているが、近年習慣としていずれも「りょう」と呼びならわされる。蘭陵王入陣曲。
西大寺資財流記帳‐宝亀一一年(780)一二月二五日「羅陵王装束一具」

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