罷隠(読み)まかりかくる

精選版 日本国語大辞典 「罷隠」の意味・読み・例文・類語

まかり‐かく・る【罷隠】

〘自ラ下二〙 「隠れる」の謙譲語
① 身をひそめるの意をへりくだっていう。
今昔(1120頃か)二四「其を待て必ずし奉れと此殿の上の被仰つれば、罷隠れて候つるに」
② (この世から隠れるの意で) 死ぬことをへりくだっていう。なくなる。
※宇津保(970‐999頃)吹上下「いやゆき、まかりかくれてことし六年になんなりぬる」

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