置捨(読み)おきずて

精選版 日本国語大辞典 「置捨」の意味・読み・例文・類語

おき‐ずて【置捨】

〘名〙 (「おきすて」とも)
① 物を捨てておくこと。手ばなすつもりで置いておくこと。
浮世草子日本永代蔵(1688)四「利を得るにして、工(たくみ)て置捨(ヲキステ)質物(しちもつ)
② 人をあとに残したまま行ってしまうこと。置きざり。
※浮世草子・傾城色三味線(1701)鄙「お前さまのお四つの時、お袋さまと置捨(オキズテ)にして、西国へ共申」

おき‐す・てる【置捨】

〘他タ下一〙 おきす・つ 〘他タ下二〙 そこに置いて捨てる。置いたままにしてほうっておく。
壬二集(1237頃)「夏はててたがやまのはにをきすつるあきのあふぎとみゆる月かげ」

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