繰言(読み)くりごと

精選版 日本国語大辞典 「繰言」の意味・読み・例文・類語

くり‐ごと【繰言】

〘名〙 (古くは「くりこと」)
① 同じことを繰り返して言うこと。また、そのことば。〔日葡辞書(1603‐04)〕
② くどくどと言うこと。特に、ぐちを言うこと、また、そのぐち。
※久安五年右衛門督家成歌合(1149)「しほたるといふにて誰も知りぬべしなど聞きにくく繰り言をする〈顕輔〉」
※妻(1908‐09)〈田山花袋三一細君の繰言にも耳を痛くした」

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デジタル大辞泉 「繰言」の意味・読み・例文・類語

くり‐ごと【繰(り)言】

同じ事を繰り返して言うこと。特に、泣き事や不平などを、くどくどと言うこと。また、その言葉。「繰り言を聞かされる」
[類語]世迷い言愚痴ぼやき泣き言恨み言不服不平不満不満足不足鬱憤うっぷん物足りないあっけないあえない飽き足りない食い足りない意に満たない期待外れ当て外れ不本意いら立ちいらつくいら立つ今一いまいち今一つもう一つ不完全燃焼フラストレーションクレーム鬱積うっせき不承知心外ぐずぐず難色難色を示す首を振る首を横に振る首をひねるかぶりを振る如何なものか口を尖らす

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