普及版 字通 「繭(漢字)」の読み・字形・画数・意味
繭
常用漢字 18画
(旧字)
19画
[字訓] まゆ
[説文解字]
[字形] 会意
桑の葉の形+糸+虫。桑の葉に蚕が繭を作る意。〔説文〕十三上に「衣なり」とし、黹(ち)の省に従うとするが、その形ではない。卜文に桑の葉の上に蚕の形を加えたものがある。養蚕のことは古くから行われ、卜辞に蚕示(蚕の神)を祀ることがみえる。〔礼記、祭義〕に、王后世婦が神衣・祭衣を作る儀礼に奉仕することがしるされている。いわゆる公桑蚕室、親蚕の儀礼である。わが国では蚕神オシラ信仰が行われた。
[訓義]
1. まゆ、かいこのまゆ。
2. くずわた、いとを紡いだ残りのわた、わたいれ。
3. (けん)と通じ、足うらのたこ、まめ。
[古辞書の訓]
〔和名抄〕 万由(まゆ)〔名義抄〕 マユ 〔立〕 マユ・カヒコ
[熟語]
繭館▶・繭繭▶・繭蚕▶・繭糸▶・繭紙▶・繭書▶・繭税▶・繭足▶・繭紬▶・繭眉▶・繭布▶・繭卜▶・繭栗▶・繭縷▶
[下接語]
玉繭・蚕繭・糸繭・生繭・桑繭・野繭
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報