繁根木八幡宮(読み)はねぎはちまんぐう

日本歴史地名大系 「繁根木八幡宮」の解説

繁根木八幡宮
はねぎはちまんぐう

[現在地名]玉名市繁根木 宮中

繁根木川右岸、玉名市役所の南に鎮座する。旧郷社。祭神は応神天皇・仲哀天皇・神功皇后。境内に大神宮・菅原神社・高良こうら神社・若宮神社がある。社伝によれば応和元年(九六一)村上天皇の勅願により紀国隆が山城石清水いわしみず八幡宮を勧請し、大野おおの郷二五〇町の鎮守としたという。弘治三年(一五五七)三月吉日の紀宗善大野家由緒書上(清源寺文書)には大野氏の祖国隆を「八幡別当紀国隆法名清源」とし、建久四年(一一九三)大野二五〇町を与えられて関東より下向したと記している。紀姓大野氏はおそらく郡司系列を引く在地領主であろうが、当宮が大野別符の荘鎮守として祀られ、大野氏とのかかわりが深かったと推測される。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android