績(漢字)

普及版 字通 「績(漢字)」の読み・字形・画数・意味


常用漢字 17画

[字音] セキ
[字訓] つむ・つむぐ・つぐ・いさおし

[説文解字]
[金文]
[その他]

[字形] 形声
声符は責(せき)。責の初文は賦貢をいう。五穀の類を貢するを積、布帛の類を貢するを績という。〔説文〕十三上に「緝(いとつ)むなり」と訓し、また緝字条に「績(いとつ)むなり」とあって、互訓。〔兮甲盤(けいこうばん)〕に「四方の(責)」として、(はく)(帛)・(せき)(積)・進人・貯をあげているが、は織物、積は農作物を賦貢とすることをいう。賦貢がよく納まることを成績といい、その不十分なことを「弗迹(ふつせき)」という。文献では「否績」という語にあたる。戦争で敗れることを敗績といった。

[訓義]
1. いとをつむ、いとをうむ、いとをつぐ、つむぐ。
2. わざ、賦貢すること、賦貢を収めること、その成績。
3. いさおし、てがら。

[古辞書の訓]
〔新字鏡〕績 乎宇牟(をうむ) 〔名義抄〕績 ウム・ヲウム・ヤシナフ 〔立〕績 ウム・ハタル・ナハ・ツムグ・オル・ヌフ・ツグ

[語系]
績tzyek、積tziek、(責)tzhekはみな声義近く、績・積は責の声義を承ける。

[熟語]
績学・績功・績行績効・績女・績織績閥・績文績望績紡・績用
[下接語]
偉績・異績・懿績・嘉績・旧績・巨績・業績・勲績・顕績・功績・考績・効績・載績・蚕績・事績・実績・殊績緝績庶績・織績・成績・声績・戦績・善績・治績・著績・敗績・丕績・微績・不績・紡績・名績・夜績・庸績

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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