縮砂・宿砂(読み)しゅくしゃ

精選版 日本国語大辞典 「縮砂・宿砂」の意味・読み・例文・類語

しゅく‐しゃ【縮砂・宿砂】

〘名〙 ショウガ科の多年草。東南アジア原産で、高さ約二メートル。葉は卵状披針形。花穂は濃紅色で地下茎から別に生じる。種子芳香があり、精油部を含み、漢方健胃剤などに用いられる。日本には安政年間(一八五四‐六〇)以前に輸入された。また、伊豆縮砂はハナミョウガゲットウアオノクマタケランの種子で同じく芳香性健胃剤とする。ほざきしゃが。東京縮砂。唐縮砂。ジンジャー。〔尺素往来(1439‐64)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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