精選版 日本国語大辞典 「縬」の意味・読み・例文・類語
しじら【縬】
〘名〙
① 綾の糸使いによる名称。経(たていと)と緯(よこいと)の張りの不均衡によって、表面に凹凸が現われるようにしたもの。経に細く縮んだ生糸を用いて薄地とする。緯に練糸を用いたのを縬練貫(しじらねりぬき)という。〔名語記(1275)〕
② (①から) 物の表面に寄ったこまかい皺や小さな波などをいう。
※四河入海(17C前)一「石の上には水がちりちりと鱗の如にししらがいくが、其もないぞ」
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