縛首(読み)しばりくび

精選版 日本国語大辞典 「縛首」の意味・読み・例文・類語

しばり‐くび【縛首】

〘名〙
戦国江戸時代刑罰一つ。麻なわ罪人をうしろ手にしばり、前に突き出すようにした首を切ること。
甲陽軍鑑(17C初)品一四「あひ川のはたにて、縛頸(シバリクビ)をきられ申す」
② なわで首をしめて殺すこと。また、その刑。絞首刑
※春興倫敦子(1935)〈福原麟太郎〉プレイフェア氏演出「挙句の果に絞り首にされようとすると、赦免でもって命が助かるといふ芝居を」

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「縛首」の意味・わかりやすい解説

縛首
しばりくび

戦国時代の斬首刑の一種犯罪者をうしろ手に縛り,首を斬るもので,『甲陽軍鑑』などにその記録がみえるが,制度化されていたかどうか不明。江戸時代,この種の斬首刑はあったが,一般には縛首とはいわなかった。 (→切腹 )

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