練絹(読み)ねりぎぬ

精選版 日本国語大辞典 「練絹」の意味・読み・例文・類語

ねり‐ぎぬ【練絹】

〘名〙 (古くは「ねりきぬ」か) 生織物を精練して柔軟性光沢を持たせた絹布
書紀(720)敏達元年五月(前田本訓)「辰爾乃ち、羽を飯の気(け)に蒸(む)して帛(ネリキヌ)を以て羽に印(お)して悉に其の字を写す」

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デジタル大辞泉 「練絹」の意味・読み・例文・類語

ねり‐ぎぬ【練(り)絹】

《古くは「ねりきぬ」》生糸のまま織りあげ、あとから精練した絹織物。また、練り糸で織った絹織物。練り。→生絹きぎぬ

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世界大百科事典(旧版)内の練絹の言及

【絹】より

…独特の美しい光沢をもつ。絹には家蚕絹(かさんきぬ)と野蚕絹(やさんきぬ)(柞蚕(さくさん)糸や天蚕糸などの野生蚕糸)があり,家蚕絹には生糸と練絹がある。繭糸を数本合わせて接着したのが生糸であり,繭糸から表面に膠着(こうちやく)しているセリシンを除いたのが練絹である。…

※「練絹」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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