緩衝器(読み)カンショウキ(英語表記)buffer; shock absorber

デジタル大辞泉 「緩衝器」の意味・読み・例文・類語

かんしょう‐き〔クワンシヨウ‐〕【緩衝器】

緩衝装置

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「緩衝器」の意味・わかりやすい解説

緩衝器
かんしょうき
buffer; shock absorber

衝突時に生じる過大な衝撃力を押える機械要素 (部品) で,衝突物体のもっている運動エネルギーを多くの場合熱エネルギーの形に変換して短時間内に吸収する。緩衝器は,運動を1行程で停止させたり,行程中の最大変位や速度を抑制したりする。緩衝器には,(1) 金属ばねや空気ばねなどのばね類のみを用いるばね緩衝器,(2) 楔,ばね,および摩擦面の要素から成る摩擦緩衝器,(3) ゴム弾性を利用したゴム緩衝器,(4) 流体抵抗とばね作用を併用したばね油圧緩衝器,などがある。 (→油圧ダンパ )  

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

百科事典マイペディア 「緩衝器」の意味・わかりやすい解説

緩衝器【かんしょうき】

物体の衝突によって生じる加速度を緩和し,過大な衝撃力の発生を防ぐ装置。ばね緩衝器,摩擦緩衝器,ゴム緩衝器,油圧緩衝器,空気緩衝器などがあり,車両・機械類に応用
→関連項目ショックアブソーバー

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

世界大百科事典(旧版)内の緩衝器の言及

【ばね】より

…しかし,金属ばねに比べて耐候性が劣り,温度範囲0~70℃,油に浸らないことなど,使用環境が限られる。(8)ショックアブソーバー 緩衝器のことで,衝撃振動を緩和するために使われる。コイルばね,輪ばね,防振ゴムなどのばね弾性の働きによるものと,油の粘性を利用したものがあるが,ふつうは後者を指すことが多い。…

※「緩衝器」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android