綾羅木川(読み)あやらぎがわ

日本歴史地名大系 「綾羅木川」の解説

綾羅木川
あやらぎがわ

現下関市の北部、おにじよう(六一九・六メートル)の南東麓、内日上うついかみ水源を発し、竜王りゆうおう山の東麓を南流、石原いしわらの辺りから流路を変え西流しひびき灘へ注ぐ。全長約九・五キロ。

綾羅木川の河畔に建っていた普賢ふげん寺の縁起には「背後之流似異国之松江以山号松江云々」と記され、中国の松江に似ているとされたという。

この川の水は灌漑用水として使われたため、本支流(高伏川・砂子多川・上松川)ともに番水の制度があった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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