綺堂物(読み)きどうもの

世界大百科事典(旧版)内の綺堂物の言及

【岡本綺堂】より

…初期の史劇から晩年の世話物,喜劇まで,その多彩な196編の戯曲は,質量ともに黙阿弥以後の第一人者といってよい。近代的自我の主張を伝統的な歌舞伎の技法に生かし,年とともに枯淡な詩情を加えた独自の〈綺堂物〉と呼ばれる作品の多くは,今なお生命を失っていない。前記以外に《箕輪の心中》《室町御所》《佐々木高綱》《尾上伊太八》《鳥辺山心中》《番町皿屋敷》《小栗栖の長兵衛》《新宿夜話》《権三と助十》《相馬の金さん》《天保演劇史》等の代表作がくりかえして上演されている。…

※「綺堂物」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android