絶命(読み)ゼツメイ

デジタル大辞泉 「絶命」の意味・読み・例文・類語

ぜつ‐めい【絶命】

[名](スル)命が絶えること。死ぬこと。「最後まで病気と闘いながら絶命した」「絶体絶命
[類語]死ぬ永逝死亡死去死没長逝永眠往生逝去他界物故絶息大往生お陀仏死する辞世成仏昇天崩御薨去卒去瞑目落命急逝夭折夭逝亡くなる死する没する果てる眠るめいするたおれる事切れる身罷みまか先立つ旅立つ急死する頓死とんしする横死する憤死する息を引き取る冷たくなるえなくなる世を去る帰らぬ人となる不帰の客となる死出の旅に出る亡き数に入る鬼籍に入る幽明さかいことにする黄泉こうせんの客となる命を落とす人死に物化まかくたばる絶え入る消え入るはかなくなる絶え果てる空しくなる仏になる朽ち果てる失命夭死臨終ぽっくりころり突然死即死

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「絶命」の意味・読み・例文・類語

ぜつ‐めい【絶命】

[1] 〘名〙
八卦忌(はっけいみ)でいう、凶方の一つ。絶命の方。遊年(ゆねん)の卦(か)の、中段陰陽を変えたもの(たとえば、遊年が「離」なら絶命は「乾」)。方違の対象となったり、犯土・造作など諸事を避けた。
※三代実録‐貞観七年(865)八月二一日「天皇遷東宮、御太政官曹司庁。為来十一月将一レ御内裏也。当此之時、陰陽寮言、天皇御本命庚午。是年御絶命在乾。従東宮内裏、直乾。故避之焉」
② 命が絶えること。死ぬこと。絶息。絶脈
※評判記・色道大鏡(1678)一四「此ままにては、あけなん日のたくはへもなく、絶命きはまりたる時には」
※或る女(1919)〈有島武郎〉前「無辜(むこ)の人々が悶えながら絶命するのを、眉も動かさずに見てゐた」 〔書経‐高宗肜日〕
[2] 九星占いでいう凶星の名。この星が現われると運はきわまり、破滅をまねくという。ぜつみょう。
読本椿説弓張月(1807‐11)残「しかはあれど、今茲は為朝四十三歳、しかも絶命遊年に当れり」 〔協紀弁方書‐本原二・小遊年変卦〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

普及版 字通 「絶命」の読み・字形・画数・意味

【絶命】ぜつめい

死ぬ。〔明史、方孝孺伝〕孝孺、然として死に就く。命詞を作りて曰く、天、亂離をす 孰(たれ)か其の由(よし)を知らん~忠臣(いきどほ)りを發し 血(こもごも)る 此れを以て君に殉ず 抑(そもそも)何をか求めん

字通「絶」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android