絵図・画図(読み)えず

精選版 日本国語大辞典 「絵図・画図」の意味・読み・例文・類語

え‐ず ヱヅ【絵図・画図】

〘名〙
① 絵。絵画。また、絵姿。
太平記(14C後)二「彼の僧達の本尊の形、炉壇の様、画図(エツ)に写して註進す」
※仮名草子・智恵鑑(1660)一「いそぎさやうならん人をたづねもとむべしとて絵図にかきうつし」
② 土地、家屋庭園などの平面図絵図面
※東寺百合文書‐ト・長保四年(1002)二月一九日・山城国珍皇寺領坪付案「件田畠者、元慶三年絵図并田籍之面、既注珍皇寺所領之由
※寛永刊本蒙求抄(1529頃)五「城になりさうな処ぢゃ。陣に取て、よからう処ぢゃなど云て、画図(エヅ)にかいてをいたぞ」
③ (━する) 絵や図に書き表わすこと。
※紅毛談(1765)上「其形二魚をならべたるを絵図せり」
④ 計画。方針。
洒落本・南極駅路雀(1789)「是からぐっともやふをかへて、遊のほうへ絵図を極めやふ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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