給与住宅(読み)きゅうよじゅうたく

精選版 日本国語大辞典 「給与住宅」の意味・読み・例文・類語

きゅうよ‐じゅうたく キフヨヂュウタク【給与住宅】

〘名〙 会社官公庁団体などが、そこに属する職員労働者に対して給付する住宅労働力集中福利厚生などの目的で、給与一部として与えられる。社宅官舎公舎、団体寮など。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「給与住宅」の意味・わかりやすい解説

給与住宅
きゅうよじゅうたく

福利厚生的目的あるいは業務上、労働者管理の目的のために、会社や官公庁などが、その従業員、職員を居住させる住宅のこと。社宅、公務員宿舎、寮、寄宿舎などがある。

 過去には労働者管理的性格が強かったが、第二次世界大戦後、福利厚生的性格が強まるとともに、給与住宅そのものの役割が再検討され、労働者の持家取得を促進する総合住宅政策へと移行してきた。住宅建設戸数のなかで給与住宅の比率は低下してきている。なお給与住宅として建設されたもの以外に、一般の賃貸住宅などを利用した「借上(かりあげ)社宅」がある。

[多治見左近]

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