組上(読み)くみあげる

精選版 日本国語大辞典 「組上」の意味・読み・例文・類語

くみ‐あ・げる【組上】

〘他ガ下一〙 くみあ・ぐ 〘他ガ下二〙
① 物を組み合わせて積み上げる。組み上げて物をつくる。構築する。また、物を組み終わる。〔日葡辞書(1603‐04)〕
人情本・春色梅美婦禰(1841‐42頃)四「木戸が上に高く組上(クミアゲ)し大方燈(おほあんどん)両側に」
② 加算する。元利合計する。
石山本願寺日記‐証如上人日記・天文八年(1539)九月一四日「同郷内にて九年以前御代官千弐百疋借銭候。其を以倍々三百余貫にくみあげ候間
③ 考えを組み立てる。空想計画などを練る。構想する。
帰郷(1948)〈大仏次郎〉客「左衛子は、恭吾〈略〉を、自分の力で引き留めることが出来るやうに明るい空想を組み上げて来てゐた」

くみ‐あが・る【組上】

〘自ラ五(四)〙 組んで作っているものができ上がる。組み終わる。
円形劇場から(1970)〈辻邦生〉「割りつけも終っていますから、すぐ組みあがると思います」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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