細胞液(読み)さいぼうえき(英語表記)cell sap

精選版 日本国語大辞典 「細胞液」の意味・読み・例文・類語

さいぼう‐えき サイバウ‥【細胞液】

〘名〙 細胞内の空胞液胞)を満たす液体。ふつう植物にみられ、塩類・糖・アルカロイドタンニン色素蛋白質などを含む。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「細胞液」の意味・読み・例文・類語

さいぼう‐えき〔サイバウ‐〕【細胞液】

植物細胞の液胞をみたしている液。塩類有機酸のほか色素・タンニンアルカロイドなどが溶けており、ふつう弱酸性を呈する。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「細胞液」の意味・わかりやすい解説

細胞液
さいぼうえき
cell sap

植物細胞でよく発達している液胞を満たす液体。普通,弱酸性を示し,特殊な成分が蓄積していることも多くて,植物組織の味,色などは細胞液に基づくことが多い。また細胞に浸透圧を与え,吸水原動力となる。中性赤 (色素名) で特異的に生体染色される。 (→細胞含有物質 )  

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android