細胞壁溶解酵素(読み)さいぼうへきようかいこうそ(英語表記)cell wall digesting enzyme

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「細胞壁溶解酵素」の意味・わかりやすい解説

細胞壁溶解酵素
さいぼうへきようかいこうそ
cell wall digesting enzyme

植物細胞細菌,酵母などの細胞の外側を覆っている細胞壁を溶解し,裸の細胞プロトプラストを作る酵素外部より遺伝子細胞器官を細胞内へ導入したり,細胞融合などを行なう場合,一時的に細胞壁を除去する必要がある。このため酵素液によって細胞壁は処理される。酵素としては,リゾチームセルラーゼ,チモリアーゼ,ドリスラーゼなどが市販されており,目的とする細胞種によって使い分けられる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

栄養・生化学辞典 「細胞壁溶解酵素」の解説

細胞壁溶解酵素

 酵母などの細胞壁を溶解する酵素で,通常多糖やタンパク質加水分解する反応を触媒する酵素の混合物.プロトプラストの調製などの目的で使われる.

出典 朝倉書店栄養・生化学辞典について 情報

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android