細入(読み)ほそいり

精選版 日本国語大辞典 「細入」の意味・読み・例文・類語

ほそ‐いり【細入】

〘名〙 こそ泥。小盗人。〔日葡辞書(1603‐04)〕

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「細入」の意味・わかりやすい解説

細入
ほそいり

富山県中南部、婦負郡(ねいぐん)にあった旧村名(細入村(むら))。現在は富山市の南部西寄りを占める地域。旧細入村は1889年(明治22)成立。2005年(平成17)富山市に合併。神通(じんづう)川左岸段丘とその背後の山地を占め、岐阜県に接する。JR高山本線、国道41号、360号が通じる。古くから飛騨街道(ひだかいどう)が通じ、藩政時代には南部の猪谷(いのたに)に富山藩の関所が置かれた。旧村域は南北に細長く、庵谷(いおりだに)峠山地のトンネルで二分され南の地域は片掛(かたかけ)の安竜(あんりゅう)山大淵(だいえん)寺、猪谷の金剛山西禅寺を中心に曹洞(そうとう)宗徒が多く、北部の楡原(にれはら)は不忘(ふぼう)山上行(じょうぎょう)寺を中心に法華(ほっけ)宗徒が多い。農林業のほか観光にも力を入れている。ラッキョウの生産は県下有数。神通川第一、第二、第三のダムがあり、一帯は湖水化し神通峡県定公園に指定されている。「猪谷の背斜向斜」は国指定天然記念物。猪谷には猪谷関所館がある。

[深井三郎]

『『細入村史』上・下巻(1987~1989・細入村)』

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「細入」の意味・わかりやすい解説

細入
ほそいり

富山県中部,富山市中南部を占め岐阜県に接する旧村域。飛騨山地神通川左岸に位置する。 1889年村制。 2005年富山市,大沢野町,大山町,八尾町,婦中町,山田村と合体して富山市となった。ほとんどが山岳地帯で,江戸時代には飛騨街道険路にあたり,飛越国境の要衝として猪谷に関所が置かれた。農林業が中心で,おもに米作が行なわれるが,ラッキョウなども産する。発電用の神通第一ダム,第二ダム,第三ダムがあり,発電所が多い。また,峡谷は神通峡県定公園に指定され,神通川左岸の断層面にある猪谷の背斜・向斜,横山楡原衝上断層は国の天然記念物。

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改訂新版 世界大百科事典 「細入」の意味・わかりやすい解説

細入 (ほそいり)

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デジタル大辞泉プラス 「細入」の解説

細入

富山県富山市にある道の駅。国道41号に沿う。

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