精選版 日本国語大辞典 「紫蘇」の意味・読み・例文・類語
し‐そ【紫蘇】
〘名〙 シソ科の一年草。中国原産で、古くから栽培される。全体に芳香がある。茎は四角形で高さ三〇~九〇センチメートル。葉は長柄をもち対生。葉身は質うすく、長さ六~一〇センチメートルの広卵形で縁に鋸歯(きょし)があり、長葉面は縮れている。夏、茎頂および葉腋(ようえき)に紅紫色や白色の唇形花を密に着けた花穂を出す。花後、粒状の果実を結ぶ。葉の表面だけが紫色のものをカタメンジソ、両面紫色のものをアカジソ、また両面鮮緑色のものをアオジソ、鋸歯が深く皺が多く縮れたものをチリメンジソ、チョウセンジソ、チヂミジソ、コウライジソ、トウジソ、オランダジソといい、さらに緑色のものはアオチリメンジソまたはチリメンアオジソという。葉は梅干、漬物などの着色に使い、果実は佃煮や塩漬にする。漢名、蘇、紫蘇。のらえ。いぬえ。ぬかえ。《季・夏》
▼しその芽《季・春》 〔尺素往来(1439‐64)〕
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