精選版 日本国語大辞典 「紫波」の意味・読み・例文・類語
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岩手県中央部,紫波郡の町。1955年日詰町,古館村など1町8村が合体して改称。人口3万3288(2010)。町域は東西に細長く,西部は奥羽山脈の支脈,東部は北上高地が占め,中央部を北上川が南流する。中心の日詰は中世に当地を支配した斯波(しば)氏の本領地で,江戸時代は奥州街道の宿駅,北上川舟運の要地として栄えた。北上川西岸の台地,扇状地は江戸時代に造られた鹿妻堰によって水田化され,1954年滝名川上流に山王海ダムが完成して開田が進み,穀倉地帯となった。近年,平野部で野菜栽培,山麓でブドウ,リンゴなどの果樹栽培,畜産も行われる。最北の式内社といわれる志賀理和気神社,斯波氏ゆかりの高水寺城跡,天然記念物に指定された勝源院の逆ガシワなどがある。JR東北本線,国道4号線が通じ,東北自動車道のインターチェンジがある。
執筆者:松橋 公治
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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