紫匂(読み)むらさきにおい

精選版 日本国語大辞典 「紫匂」の意味・読み・例文・類語

むらさき‐におい ‥にほひ【紫匂】

〘名〙
紫色主体として、近いほど濃く、離れるにつれ薄くなる色合染色や襲(かさね)色目一種むらさきのにおい。
満佐須計装束抄(1184)三「もえぎのきぬくれなゐのひとへ、むらさきにほひくれなゐのひとへ」
② 鎧(よろい)の威(おどし)の一種。紫色の匂威
※万松院殿穴太記(1550頃か)「宝物には紫にほひの胴丸

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デジタル大辞泉 「紫匂」の意味・読み・例文・類語

むらさき‐におい〔‐にほひ〕【紫匂】

上から下へ紫色をしだいに薄くした染め色。
かさねの色目の名。上を濃い紫にして、下をしだいに薄くしたもの。
よろいおどしの一。紫色の糸で上部から下部へしだいに薄くなるように威したもの。

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