紙鳶(読み)シエン

デジタル大辞泉 「紙鳶」の意味・読み・例文・類語

し‐えん【紙×鳶】

たこ。いかのぼり。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「紙鳶」の意味・読み・例文・類語

し‐えん【紙鳶】

〘名〙 凧(たこ)。いかのぼり。
田氏家集(892頃)上・看侍中局壁頭挿紙鳶呈諸同志「風前試翼紙鳶新、何事来挿壁塵」 〔独異志‐巻中

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普及版 字通 「紙鳶」の読み・字形・画数・意味

【紙鳶】しえん

たこ。〔太平広記、四六三に引く独異志〕梁武の太三年、侯景臺を圍む。~、紙鳶を作りてに飛ばし、を外にぐ。~之れを射しむ。~皆して鳥と爲りて飛びて雲中に入り、を知らず。

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世界大百科事典(旧版)内の紙鳶の言及

【凧】より

…しかし,たこは空高く上がり,糸が切れると遠くに飛び去るので,これに災難を託して厄よけとしたり,あるいは青雲の中に入ると吉兆としたり,あるいは大だこに籠をぶら下げて人が乗り込み軍事的な目的に使用したともいう。中国の《墨子》(前4世紀)には木鳶(もくえん)という名称が見え,漢代初期の韓信は敵の城の距離を測るのに紙鳶(しえん)を作って放ったとの伝説もあるが,実際にははるかに古いものであろう。現在の中国では風箏と呼ぶことが多いが,これはたこにうなりや笛を付けたことに由来する。…

※「紙鳶」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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