紙帳・紙張(読み)しちょう

精選版 日本国語大辞典 「紙帳・紙張」の意味・読み・例文・類語

し‐ちょう ‥チャウ【紙帳・紙張】

〘名〙
① 白い紙を張り合わせて作った蚊屋。上からつるものと、頭からかぶるものとがあった。また、冬には防寒用にも用いられた。《季・夏》
※経覚私要鈔‐文安四年(1447)四月二日「為紙帳意之。〈略〉為養性第一事也」
浮世草子・好色一代男(1682)三「米櫃(こめひつ)は物淋しく、紙帳(シチャウ)もやぶれに近き進退」 〔蘇軾‐贈月長老詩〕
原稿などの枚数紙幅
米欧回覧実記(1877)〈久米邦武例言「編巻は、略其記事の紙張によりて分つ、別に意旨あるに非ず」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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