紋付羽織(読み)もんつきばおり

精選版 日本国語大辞典 「紋付羽織」の意味・読み・例文・類語

もんつき‐ばおり【紋付羽織】

〘名〙 紋所をつけた羽織
随筆翁草(1791)三九「黒縮緬御紋付御羽織」
当世書生気質(1885‐86)〈坪内逍遙〉一「黒七子の紋付羽織(モンツキバヲリ)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の紋付羽織の言及

【羽織】より

…羽織は一時的に衣服の上に着るところから略装として扱われ,上級者は正式の場には用いず,御目見(おめみえ)以下の武士が肩衣(かたぎぬ)の代りに着た。寛永(1624‐44)以後,紋付羽織を袴とともに用いるのを礼装としたが,庄屋や名主などの村役以外は許されず,町人はもっぱら窮屈(きゆうくつ)羽織と呼ぶはんてんを使用した。明治以降,直垂(ひたたれ)や裃(かみしも)の廃止によって,男子の和服の礼装は黒無地五つ紋付羽織袴となり現在にいたる。…

※「紋付羽織」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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