紅錦繍(読み)こうきんしゅう

精選版 日本国語大辞典 「紅錦繍」の意味・読み・例文・類語

こうきん‐しゅう ‥シウ【紅錦繍】

〘名〙
① (「繍」は縫いとりの意) 赤色の錦(にしき)の縫いとり。赤地の錦で縫いとりをした敷き物。
※和漢朗詠(1018頃)上「野に著いては展敷(てんぷ)す紅錦繍、天に当っては遊織(いうしょく)碧羅綾(へきられう)小野篁〉」
② 転じて、もみじなど、あざやかな紅色をしたものの形容に用いる。
※本朝文粋(1060頃)一〇・落葉波上舟詩序〈慶滋保胤〉「閣東有碧瑠璃之水。水辺有紅錦繍之林
平家(13C前)二「或林塘(りんたう)の妙なるあり、紅錦繍の粧(よそほひ)しなじなに」

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