紅裙(読み)こうくん

精選版 日本国語大辞典 「紅裙」の意味・読み・例文・類語

こう‐くん【紅裙】

〘名〙
① くれないの着物のすそ。
※本朝麗藻(1010か)上・暮春侍宴左丞相東三条第同賦度水落花舞〈藤原為時〉「飄超石瀬紅裙転、散過波塘玉履軽」
あめりか物語(1908)〈永井荷風〉岡の上「眼には紅裙(コウクン)の翻(ひるが)へる様(さま)が見える」 〔陳後主‐舞媚娘楽府〕
美人、または芸妓をいう。〔音訓新聞字引(1876)〕

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デジタル大辞泉 「紅裙」の意味・読み・例文・類語

こう‐くん【紅×裙】

紅色の着物の裾。
「―ひるがえるその街路は」〈荷風・ふらんす物語
美人。また、芸妓。
「―傍ラニ侍シテ酒ヲ勧ム」〈和英語林集成

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普及版 字通 「紅裙」の読み・字形・画数・意味

【紅裙】こうくん

あかい裳すそ。の袴。〔開元天宝遺事、天宝下、裙幄長安士女春野び、して名へば、則ち席を設けき、紅裙を以て遞(たが)ひに相ひ插掛(さうくわ)し、以て宴幄と爲す。其の奢此(かく)の如し。

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