紅玉(読み)コウギョク

デジタル大辞泉 「紅玉」の意味・読み・例文・類語

こう‐ぎょく【紅玉】

ルビーのこと。
若く、肌がつやつやして血色のよいこと。また、美しい容貌のたとえ。
「―のはだえ平門第一の美男とて」〈樗牛滝口入道
リンゴの一品種果皮は真紅色、果肉薄黄色酸味がやや強い。 秋》
[補説]書名別項。→紅玉
[類語]林檎ふじ

こうぎょく【紅玉】[書名]

木下利玄の歌選集。大正8年(1919)刊。大正3年(1914)から大正6年(1917)にかけての短歌516首を収める。

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精選版 日本国語大辞典 「紅玉」の意味・読み・例文・類語

こう‐ぎょく【紅玉】

〘名〙
① 赤い色をした球形のもの。赤い玉。
当世書生気質(1885‐86)〈坪内逍遙〉一一「柘榴(ざくろ)も紅玉(カウギョク)を包めるに似たらん」
② 美人の肌色や美しい容貌のたとえ。
※本朝無題詩(1162‐64頃)二・傀儡子孫君〈大江匡房〉「翠蛾眉細羅衣外。紅玉膚肥錦袖中」
※太平記(14C後)六「紅玉(コウギョク)の膚(はだへ)消えて、今日を限りの命共かなと思し召しける御悲しみの遣る方なさに」 〔西京雑記‐巻一〕
③ リンゴの栽培品種。明治初年アメリカから移入された。晩生種で表皮は真紅色、果肉は緻密でやや酸味が強い。収量が多い。《季・秋》
津軽の野づら(1935)〈深田久彌〉チャシヌマ「粉のふいた紅玉で枝が撓(たわ)ころは」
④ ルビー。紅玉石。〔英和和英地学字彙(1914)〕

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デジタル大辞泉プラス 「紅玉」の解説

紅玉

青森県で主に生産されるリンゴ。中生。果実は小さめで果皮は濃赤色。甘みと酸味のバランスがよく、煮くずれしにくいため、加工・料理用にも適する。19世紀にアメリカで発見された品種で、「ジョナサン」ともいう。

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改訂新版 世界大百科事典 「紅玉」の意味・わかりやすい解説

紅玉 (こうぎょく)

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普及版 字通 「紅玉」の読み・字形・画数・意味

【紅玉】こうぎよく

ルビー。

字通「紅」の項目を見る

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「紅玉」の意味・わかりやすい解説

紅玉
こうぎょく

ルビー

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世界大百科事典(旧版)内の紅玉の言及

【ルビー】より

…和名を紅玉という。アルミナの結晶であるコランダムのうち,赤色透明のものをルビーといい,その他の色はすべてサファイアの名称で呼ばれる。…

※「紅玉」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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