紅染(読み)もみぞめ

精選版 日本国語大辞典 「紅染」の意味・読み・例文・類語

もみ‐ぞめ【紅染】

〘名〙 紅花(べにばな)で染める紅染(べにぞめ)
浮世草子日本永代蔵(1688)四「我染物細工なるに、くれな井との御告は、正しく紅(モミ)染の事なるべし」

くれない‐ぞめ くれなゐ‥【紅染】

〘名〙 紅色で染めたもの。また、その染物。
※宇津保(970‐999頃)内侍督「唐の御衣など染めさせ給ふ。御紅ぞめは」

べに‐ぞめ【紅染】

〘名〙 紅色に染めること。また、その染めた物。くれないぞめ。〔日葡辞書(1603‐04)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「紅染」の意味・読み・例文・類語

べに‐ぞめ【紅染(め)】

紅色に染めること。また、染めたもの。ベニバナで染めたものは本紅染めともいう。くれないぞめ。

くれない‐ぞめ〔くれなゐ‐〕【紅染(め)】

紅で染めた色。また、その染め物。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

普及版 字通 「紅染」の読み・字形・画数・意味

【紅染】こうせん

朱染。

字通「紅」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

世界大百科事典(旧版)内の紅染の言及

【紅絹】より

…緋紅色に染めた平絹。江戸時代には紅花染を紅染(もみぞめ),職人を紅師(もみし)といったことからこの名がついたとされる。平絹,羽二重にうこんの下染,紅花の上がけ染をし,本紅染と称する。…

※「紅染」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android