紀豊城(読み)きの とよき

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「紀豊城」の解説

紀豊城 きの-とよき

?-? 平安時代前期の人。
伴善男(ともの-よしお)の従者。貞観(じょうがん)8年(866)応天門炎上で源信(まこと)を告発した善男が,一転して放火犯にされたとき,共謀者のひとりとして安房(あわ)(千葉県)に遠流となった。事件の陰には藤原良房(よしふさ)の手がはたらいたといわれるが,真相は不明。異母兄紀夏井(なつい)ら8人も縁戚(えんせき)ゆえに流され,伴氏・紀氏は勢力をうしなった。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例