き‐こう ‥カウ【紀綱】
〘名〙
※続日本紀‐天平宝字三年(759)六月丙辰「律令格式者、録当今之
要務、具庶官之紀綱」
※政談(1727頃)二「太平久く続くときは漸々に
上下困窮し、夫よりして紀綱乱て終に乱を生ず」 〔書経‐五子之歌〕
② 国を治めること。取り締まること。〔
国語‐魯語下〕
③ 禅宗寺院で、
寺内の治安維持をはかる職。また、仏事法要の運営を指導し、
誦経を先導する役。
維那(いのう)。
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デジタル大辞泉
「紀綱」の意味・読み・例文・類語
き‐こう〔‐カウ〕【紀綱】
《「紀」は細い綱、「綱」は太い綱》国家を治める上で根本となる制度や規則。綱紀。
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普及版 字通
「紀綱」の読み・字形・画数・意味
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世界大百科事典(旧版)内の紀綱の言及
【維那】より
…禅宗では六知事の一つとして独自の展開がみられるが,僧衆の修行を督励・監視し,堂内の衆務を総覧する役位と規定されている。紀綱とも称し,大衆の法悦を誘発させるので悦衆ともいう。【高橋 美都】。…
※「紀綱」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」