(読み)あざわる

精選版 日本国語大辞典 「糾」の意味・読み・例文・類語

あざわ・る あざはる【糾】

〘自ラ四〙 からみあうようにして巻きつく。いくつかの物がからみあうようにまじる。まつわりつく。あざなわる。
書紀(720)継体七年九月・歌謡「妹が手を 我に枕(ま)かしめ 我が手をば 妹に枕かしめ 真栄葛(まさきづら) 手抱(ただ)き阿蔵播梨(アザハリ)
※書陵部本名義抄(1081頃)「糺縄 アザハレルナハ〔選〕」

あざな・う あざなふ【糾】

〘他ワ五(ハ四)〙 からませるようにして交え合わせる。糸などをより合わす。縄をなう。
浄瑠璃鶊山姫捨松(1740)二「サア読め聞かんと手をあざなへ耳を済ましてきく親仁」

あざなわ・る あざなはる【糾】

〘自ラ四〙 =あざわる(糾)
※観智院本名義抄(1241)「摎 アサナハレリ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「糾」の意味・読み・例文・類語

きゅう【糾】[漢字項目]

常用漢字] [音]キュウ(キウ)(漢) [訓]あざなう ただす
なわをより合わせる。
一つに寄せ集める。「糾合
からまってねじれる。よじれる。「紛糾
問いただして調べる。「糾弾糾明糾問
[補説]「糺」は異体字
[名のり]ただ・ただし

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