糸繰車(読み)イトクリグルマ

デジタル大辞泉 「糸繰車」の意味・読み・例文・類語

いとくり‐ぐるま【糸繰(り)車】

車の回転を利用して、綿花や繭から糸を紡ぎ出したり、また、紡いだ糸をり合わせたりする道具糸車糸縒いとより車。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「糸繰車」の意味・読み・例文・類語

いとくり‐ぐるま【糸繰車】

〘名〙 繭や綿から糸を取ったり、その糸をより合わせたりするのに用いる車。糸車。紡ぎ車。いとよりぐるま。
※多識編(1631)五「緯車 伊登久里久(久に濁点あり)留末」

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世界大百科事典(旧版)内の糸繰車の言及

【糸】より

…次に紡錘を用いて,上部の先端に繊維をとりつけて手で独楽(こま)を回すように紡錘を回転させるやり方。そして第3にはアジアで発明されたやり方で,紡錘を横たえたまま軸の周囲に回転させる糸繰車を使うやり方である。紡錘は同じ太さの長い美しい糸を得たいという願望から発明された道具である。…

【織物】より

…この方法を今も踏襲しているのが小千谷縮(おぢやちぢみ)の撚糸作りで,手代木を使い,飯茶碗を〈うけ〉に応用している。 この方法よりやや進歩したものが,機械による精紡機の発明までながく世界中で用いられてきた糸車あるいは糸繰車である。これは一方に大きな車を取りつけ,他方に錘を装置し,それをベルトで連結し,車を回すことによって錘をはやく回転させるように作った道具で,糸はこの回転している錘に,撚りがかかりながら巻き取られるのである。…

※「糸繰車」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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