糸瓜(読み)ヘチマ

デジタル大辞泉 「糸瓜」の意味・読み・例文・類語

へちま【糸瓜/天瓜】

ウリ科蔓性つるせい一年草巻きひげで他に絡みつく。葉は手のひら状に浅く裂けていて、長い柄をもつ。夏から秋、黄色い雄花と雌花とを開き、濃緑色の実を結ぶ。実はふつう長さ約60センチの円柱状で、若いものは食用になり、熟したものは果皮などを取り去った網状繊維を入浴たわしに用いる。茎からは糸瓜水をとり、化粧水や咳止せきどめ剤にする。 秋 花=夏》たん一斗―の水も間に合はず/子規
つまらないものをいうたとえ。へちまの皮。「理想も―もない」
[類語]真桑瓜メロン西瓜烏瓜夕顔瓢箪ふくべひさご胡瓜白瓜カボチャ唐茄子冬瓜とうがん苦瓜

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精選版 日本国語大辞典 「糸瓜」の意味・読み・例文・類語

いと‐うり【糸瓜】

〘名〙 植物へちま(糸瓜)」の異名。〔物類称呼(1775)〕

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動植物名よみかた辞典 普及版 「糸瓜」の解説

糸瓜 (ヘチマ・イトウリ)

学名Luffa cylindrica
植物。ウリ科の一年生つる植物,園芸植物,薬用植物

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

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