糸の節(読み)いとのふし

精選版 日本国語大辞典 「糸の節」の意味・読み・例文・類語

いと【糸】 の 節(ふし)

糸の太さが局部的にふくらんで、瘤(こぶ)状になった箇所。偶然、そうなることのほかに、人工的に作って、飾り糸とすることもある。いとぶし。いとだまり。〔十巻本和名抄(934頃)〕

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「糸の節」の意味・わかりやすい解説

糸の節
いとのふし

地歌歌本。享保 (1716~36) 期以後の京都系の歌本を代表する。寛延4 (51) 年に『琴線和歌の糸』と題して,松川勾当 (のちの京都系の津山検校) らの編集で『松の葉』を模して半紙判5冊が刊行されたことに始り,宝暦7 (57) 年には『新曲糸の節』と題し,横本体裁となり,天保7 (1836) 年には『新増大成糸の節』と題する枕本体裁の2冊本となった。大坂系の『糸の調 (しらべ) 』と対比される。

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