糠平湖(読み)ヌカビラコ

デジタル大辞泉 「糠平湖」の意味・読み・例文・類語

ぬかびら‐こ【糠平湖】

北海道中部にある人造湖周囲32キロメートル。石狩山地音更おとふけき止めてできた、原生林に囲まれたダム湖

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改訂新版 世界大百科事典 「糠平湖」の意味・わかりやすい解説

糠平湖 (ぬかびらこ)

北海道十勝支庁上士幌町にあるダム湖。1956年十勝川の支流音更(おとふけ)川に完成した糠平ダム(堤長290m,堤高76m,最大出力4万2000kW)の人造湖で,湛水面積8.2km2,有効貯水量1.6億m3大雪山国立公園に属し,原生林に囲まれ,キャンプ,釣り,ボートスケート適地。南西岸糠平温泉がある。国道273号線が通じる。
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日本大百科全書(ニッポニカ) 「糠平湖」の意味・わかりやすい解説

糠平湖
ぬかびらこ

北海道中央部、十勝(とかち)総合振興局管内の上士幌町(かみしほろちょう)にある人造湖。十勝川支流の音更川(おとふけがわ)を糠平ダムによってせき止めたもの。ダムは電源開発を目的に1952年(昭和27)着工、1956年完成した重力式コンクリートダムで、高さ76メートル、堤頂長290メートル。湛水(たんすい)面積8.2平方キロメートル、有効貯水量1億6000トン、道内では雨竜(うりゅう)ダムに次ぐ容量をもち、地下水路で南東3キロメートルの糠平発電所(最大出力4万2000キロワット)に導かれる。大雪山(たいせつざん)国立公園に含まれ、周囲30キロメートルを超える湖岸は原生林に覆われた山々に囲まれ、釣り、ボートが楽しめ、国設野営場などの施設がある。南西岸西方には糠平温泉があり、スキー、登山、観光の基地ともなっている。

岡本次郎


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百科事典マイペディア 「糠平湖」の意味・わかりやすい解説

糠平湖【ぬかびらこ】

北海道上士幌町,十勝川の支流音更川上流の人造湖。糠平ダムの発電用貯水池で,有効貯水量1億6050万m3周辺針葉樹の大原始林で大雪山国立公園に属し,西岸に糠平温泉(単純泉,38〜60℃)がある。
→関連項目上士幌[町]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「糠平湖」の意味・わかりやすい解説

糠平湖
ぬかびらこ

北海道中央部,上士幌 (かみしほろ) 町にある人造湖。面積 8.2km2。周囲約 33km。水深約 30m。湖面標高 520m。十勝川の支流音更 (おとふけ) 川上流に位置する発電用糠平ダム (1956完成) の建設に伴って生成された湖。湖水は発電に利用。コイ,ワカサギ,ニジマスなどの養殖が行われている。湖畔に糠平温泉があり,大雪山国立公園に属する。

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デジタル大辞泉プラス 「糠平湖」の解説

糠平湖

北海道河東郡上士幌町中部、十勝川水系音更川にある糠平ダムのダム湖。湛水面積822ヘクタール。付近には糠平温泉がある。湖の北東部に、水量が減る冬季のみ姿を見せる旧国鉄士幌線のアーチ橋、タウシュベツ川橋梁は「幻の橋」と呼ばれ観光客に人気。

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